性病に感染したかもしれないと思ったとき、どの診療科を受診すればよいのか迷うことがあります。
性病の種類によって受診すべき診療科が異なるため、適切な診療科を知っておくことは重要です。
この記事では、代表的な性病とその症状に応じた診療科について詳しく解説します。
性病の受診科を知る重要性
性病は、早期に適切な診察と治療を受けることで症状の悪化を防ぐことができます。
しかし、どの診療科を受診すればよいのかわからず、受診をためらう人も少なくありません。
ここでは、性病の治療を行う主な診療科について説明します。
性病の診察を行う主な診療科
性病の治療は、症状や感染部位に応じて以下の診療科が担当します。
- 泌尿器科：男性の性器や排尿に関する症状を診察
- 婦人科：女性の性器や生殖器に関する症状を診察
- 皮膚科：性器の発疹やイボ、かゆみなど皮膚症状を診察
- 性病科：性病全般の診療を専門とする医療機関
- 耳鼻咽喉科：オーラルセックスによる咽頭感染の診察
- 内科：HIV検査や全身症状を伴う病気の診察
受診時の注意点
病院を受診する際は、事前に以下のポイントを確認しておきましょう。
- 診療科を間違えない：性病の種類に適した診療科を選ぶことが重要
- 匿名検査が可能か確認：HIV検査など、一部の検査は匿名で受けられる
- 症状を詳しく伝える：感染経路や症状の経過を正確に医師に伝える
クラミジア・淋病の受診科
クラミジアや淋病は、代表的な性感染症の一つで、多くの人が感染する可能性があります。
感染部位によって受診すべき診療科が異なります。
男性の場合は泌尿器科
男性のクラミジア・淋病は、尿道炎を引き起こし、排尿時の痛みや膿が出ることがあります。
このような症状がある場合は、泌尿器科を受診しましょう。
女性の場合は婦人科
女性の場合、クラミジア・淋病は膣や子宮頸管に感染し、おりものの異常や下腹部痛が生じることがあります。
婦人科を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。
咽頭感染の場合は耳鼻咽喉科
オーラルセックスによって喉に感染した場合、のどの痛みや違和感が生じることがあります。
この場合は、耳鼻咽喉科で検査を受けましょう。
梅毒・HIVの受診科
梅毒やHIVは、放置すると深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。
早期発見・早期治療が重要です。
梅毒は皮膚科または性病科
梅毒の初期症状は、性器や口の周りにしこりや潰瘍ができることが特徴です。
皮膚科または性病科で診察を受け、適切な検査を行いましょう。
HIV検査は内科または保健所
HIVの検査は、内科や感染症専門の病院で受けることができます。
また、匿名で検査を受けたい場合は、保健所のHIV検査を利用するとよいでしょう。
性器ヘルペス・尖圭コンジローマの受診科
ウイルス性の性病である性器ヘルペスや尖圭コンジローマは、主に性器や肛門周辺に症状が現れます。
性器ヘルペスは皮膚科または泌尿器科・婦人科
水ぶくれや潰瘍ができる性器ヘルペスは、皮膚科での診察が一般的です。
ただし、男性は泌尿器科、女性は婦人科でも診察を受けることができます。
尖圭コンジローマも皮膚科・泌尿器科・婦人科
尖圭コンジローマは、性器や肛門周辺にイボができる病気です。
皮膚科、泌尿器科、婦人科のいずれかを受診し、治療を受けましょう。
トリコモナス・カンジダの受診科
トリコモナスやカンジダは、細菌やカビの感染によって引き起こされる性病です。
トリコモナスは婦人科・泌尿器科
トリコモナスは女性に多く見られる感染症で、婦人科での診察が一般的です。
男性が感染した場合は、泌尿器科で検査を受けましょう。
カンジダは皮膚科・婦人科・泌尿器科
カンジダは、免疫低下や抗生物質の使用によって増殖することがあります。
皮膚科、婦人科、泌尿器科で治療が可能です。
まとめ
性病の種類によって、受診すべき診療科が異なります。
症状を放置すると悪化することもあるため、異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。
また、定期的な検査を受けることで、無症状の感染にも気づくことができます。
不安がある場合は、迷わず専門の医師に相談することが大切です。